馬搬
森や山の中から丁寧に丸太を運び出します
欧米諸国では林業の一つとして認められている馬搬。今の時代に改めて見直されています
シーズン本番は冬!厳しくも美しい冬の山林を白い息を吐きながら歩きます
植物にも、土にも、環境にも優しい。馬搬は自然と共存する林業です
馬搬と森のいい関係
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1本ずつ丁寧に運ぶので、木材に傷が少ない
ワイヤーなどで固定した丸太を1本ずつ丁寧に曳いて運び出すので、傷の少ない品質の良い木材を提供することができます。重機で伐倒木をつかみ出す際に木材に傷がついたり、運搬する際に他の木の幹や根元、根張りを傷つけることがありますが、馬搬ではそれが少なく、木に優しい作業ができます。
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必要以上に木を切らなくても、森の奥に入れる
林業では、森の奥の木を伐採するとき、車両が入るための通路と作業するスペースを確保するために木を伐採することがあります。馬搬は、馬と人が通れさえすれば、森の奥からピンポイントで木を運び出すことができるので、新しく作る道も少なくて済みます。必要以上に木を切りません。
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小回りが利いて、繊細な作業ができる
馬は、重機が入れない狭いスペースや急な斜面に楽々と入って行くことができます。4本の脚は小回りが利いて、人の指示に合わせてゆっくりと動くこともできる。貴重な遺跡がある山林や、景勝地に指定されている公園など、繊細な作業が要求される場所にも対応できます。
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化石燃料を使わないので、環境に優しい
重機はガソリンや軽油などの化石燃料を用いたエンジンの力で進み、油圧の力で重い木材を持ち上げます。馬は牧草を食べて水を飲み、自身の力で荷を曳きます。また、馬糞は土の栄養にもなる。化石燃料を使わずに働ける馬は、環境に優しい循環型農林業を叶えてくれます。
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作業する音が静かで、動物を怖がらせない
馬搬は静かです。木を切るときにチェーンソーのエンジン音がしますが、木が倒れてから馬が担う作業中は機械音がしません。曳いた木が雪の上を滑る音、小さな枝が折れる乾いた音、馬の息遣い、人の声。森の中で静かに響く音は、森に住む動物を怯えさせることもありません。
馬で運んだ広葉樹で薪を作っています
馬搬、馬耕、野外教室、イベントなど
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